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【日録】

雨が降つてきた。伊豆の自宅も今日まで。勉強・探求してきちんと書きたい事が多過ぎて時間が幾らあつても足りず苦しい。今の指揮者論集も時間がとられる。元の作品があつて、それをどう私が理解するかがあり、それと優れた指揮者による膨大な解釈の積み重ねがあるわけだから、本当は無限に時間の掛かるテーマでもある。そんな事を言つてゐてはきりがないからできるだけ少ない切り口でできるだけ普遍的な議論をするわけだが、それでもね。今の本を上梓したらベートーヴェンやワグナーについては歴史的な仕事をしたいがさてどうなる事か。
一方、明治日本を作つた思想の力を明らかにし、また明治日本の限界も明確に示す日本の思想史研究に漸く入つてゐるが、こちらは本来の専門では全くないので、取り組み始めの現在、研究のレベルには到底程遠い。自ら憫笑あるのみ(笑)書誌的な基礎研究ではないので岩波文庫、中公の日本の名著や日本思想史大系、吉川弘文館の伝記、蘇峰の近世日本国民史などを軸に熟読すればいいのだが、それでも舞台に乗るだけで大変な作業である。これは江戸に始まる古代研究へとつなぐ事と、大東亜戦争までの近代日本精神史を再現して、昭和20年8月15日に途切れてしまつた民族のアイデンティティの探求を復活し、ポスト平成の時代を本当の日本取り戻しに向けるといふ遠大な主題だが、梅原猛氏と違ふ思想や手法でしかしあの位の肺活量で取り組むべき主題である。全く茫然とする。
さうした中で長年のテーマである小林秀雄と川端康成、昭和精神史などは一番身近なものだが、まづさう大部でない仕事を二冊出す事になつてゐる。それからスピリチャリズムを19世紀の西洋思想のインド思想発見から今日まで通覧し、戦争と神性を照らし合わせるオラトリオのやうな思想作品もずつと温めてゐる。
物理的に順番を立ててやらねばならないが、順番を立てても気絶しさうになる毎日だ。
国の馬鹿騒ぎだけでも静かになつてくれないものだらうか。
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