FC2ブログ

近くやる講演草稿の一節。

近くやる講演草稿の一節。書きなぐりだから仮名遣ひ整はずご容赦を。
「中江藤樹は脱藩して帰農した人ですが、この人から江戸の学問の自由が始まりました。戦後の日本は自由や平和を与えられました。江戸時代の中江藤樹の学問の自由は与えられたのではなく、藩秩序から抜けて農民になつた男が自分でつかみ取って始まったのです。それが又面白い。今日インターネットで世界中が繋がっていったってろくな情報で繋がっているわけではない。マスコミからネットから、人間を高潔にし、智慧と心の豊かさを広げてゆくネットワークにはなってゐない。江戸時代にはネットどころか鉄道さへない。徒歩か馬しか移動手段がない。伝達手段がない。ところが、藤樹に限りませんが、日本中で立派な人物、学問を求めて学問が伝播するんです。これはなんだらうか。千里の道を遠しとせず人物に繋がろうとする情熱がどんなに豊かだったか。
他の大思想家を見ても身分は様々です。論語の解釈に世界史的に新しい一頁を開いた伊藤仁斎は京都の商人です。本居宣長は伊勢の薬屋さんです。かういふ人は身分を越えて殿さまから諮問を受けたり、藩での召し抱へを申し出られるのが常でした。
一方池田光政から徳川光圀、島津斉彬まで学問を講じ、中には思想家と言えるやうな殿様も随分ゐました。ヨーロッパだとフランス革命前夜、18世紀は啓蒙専制君主の時代だけれど、とても農民や商人に世界的思想家なんかゐません。これだけ思想の自由を許し、身分さを越えて思想家を抱えた国もない。
 それが今の日本民族のざまはどうですか。先人が怒りに怒っている。私は細胞がバラバラに砕ける位彼らの憤怒を感じてゐる。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント