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【読んで頂きたい拙文】

 今発売中のvoice8月号の拙稿「明確になった次の三年の課題」で、私は森友加計騒動について、日本の有識者、言論界に厳しい糾問を提出した。回答を要求しているが、さてどうか。訳知り顔の「評論家」は要らない、真の「言論人」が欲しい。私の切言が悪夢の予言にならぬよう全力で戦っているが状況は厳しい。

「私は、当初、森友加計騒動を、呆れつつも、いつもの安倍叩きの延長として見てゐた。しかし根拠なき疑惑騒ぎが一向に終息しないまま七月に至つた時、私の違和感は絶頂に達した。秋の臨時国会でも同じ光景が再現されれば、日本は魔女裁判の横行する社会になりかねない。放置すれば、マスコミによる全体主義的風潮の蔓延を抑へるのは困難になるだらう。
私は、七月から急遽、森友・加計問題について調査を始め、両問題が、実は朝日新聞が主導した「安倍疑惑」の捏造だといふ事実が明瞭に浮かび上がつてきた為、その実態を描出した『徹底検証森友加計事件 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社)を十月に刊行した。ところが、本誌を含めた一部保守系論壇誌やインターネットTVなどごく一部の媒体と、そこで発信する二十名内外の言論人以外は、この驚くべく事実と乖離した倒閣報道を、黙認したまま今日に至つてゐる。
この広範な言論界の「見て見ぬふり」は、朝日新聞主導の「疑惑の捏造」以上に、異常ではないか。(略)
私は問ひたい。
本誌の読者、政財界の諸氏、そして何よりも当事者たる言論人、又出版人各位に問ひをぶつけたい。一体あなたがたはこの一年四ヶ月何をしてゐたのか。なぜをかしいと声を上げなかつたのか。これほどの国政の中断、国政の停滞、非合理な倒閣運動に対して、声を上げなかつたのは何故なのか。
沈黙が自由を破壊し国を破壊する。
なぜ民主主義の第一原則である「必要な時に声を挙げる」といふ一歩を、日本の要路の諸氏はかうも踏み出せないのか。
論壇全体が声を上げていれば、流石に朝日新聞やテレビ局も、ここまで暴走はできなかつたらう。
日本に情報工作を仕掛け、何らかな侵略的野心を持つ近隣諸国はロシア、北朝鮮、中国と、全て言論の自由とデモクラシーが存在しない。不合理なパワーに対して、をかしい事ををかしいとは言へない国なのだ。他方さうした隣国からの情報操作が間違ひなく潜入してゐる日本では、をかしい事ををかしいと言はない言論人が蔓延してゐる。
こんな状況を続ければ、日本も近未来、をかしい事ををかしいと言はない国から、言へない国になつてしまはないと言へるのか。」

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