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承前

昨晩私は二つの大事な投稿をした。第一に朝日新聞が原理的な意味で「死んでいる」ことを書いた。
森友・加計事件は朝日の諸君も気づいていないだろうが、世界のデモクラシー史でも稀にみる汚点だ。日本社会がこの人たちを曖昧に免責したら、日本の明日は本当に暗い。
もう一つの投稿で、私はこのネタで冗談を書いた。私は不器用な人間で、座談ではともかく文章で笑ひを作るのはそんなに得意ではないが、今の日本はガサツな「正論」の応酬がひどすぎる。こんな呼吸の浅いところでデモクラシーは成熟しない。
いずれにせよ、私は威勢よく楽しく朝日新聞を批判する気にはなれない。毎日死の願望の中で、平成日本という大崩壊と空疎の塊である平成日本を生きている。
松陰も海舟も南洲も福澤も天心も鑑三も(……更にあの時代なら固有名詞が歴史に残っているだけでまだ二百人以上の名前が列挙できる)いない。私は誰と志と学問を分け合えばいいのか。……どの時代にスライドしてもこういう風に各界の傑物が数十人から百人単位で出てくるのが「日本」だったのだ。朝日どころか日本民族の死亡診断書が私の後半生の主著になるのかといふ予感が私を意気阻喪させる。そんなものを誰にも理解されずに書き続ける人生はあまりにも憂鬱だ。理屈はどうでもいい。多年の学問と心の修養で作られる「人物」という藝術品はどこへ? 
私は自らを藝術品に鍛錬しようとする志、胆力のある人とだけ後半生を生きたいと切望する。胆力、こいつは言葉が絶対に通用しない。その人のありようだけがそれを証す。
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