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【日録】

今日はすっかり勉強モードに戻れた。カラヤン論、月刊誌口述、源氏物語、カークの『保守主義の精神』もだいぶ読み進めた。日本の再建にも大いに参考になるが疲れた。気晴らしに何を読もうかと迷ったが荷風の『つゆのあとさき』を久し振りに読み始めた。市ヶ谷に住み銀座に通ふ「みだら」な女給君江が主人公。昭和6年、共産党弾圧、浜口雄幸暗殺、満州事変、五一五といふ世相も何のその、君江の内腿のほくろの話から始まり、男との金と性のやり取り、つひには一晩三人の男を連ちやんするやうな怪しからん話が次から次へと繰り出される。共産党検挙が続く最中だが、バーの名前にレーニンといふのがあつたりして昭和初期の東京の雰囲気がよく分る。といふわけで布団で読みながら寝てしまはうと思ふ。歴史を少しでも正確に描かうとする時には文学への幅広い造詣が不可欠なのは、かうした空気感を知らないととんでもない遠近法になつてしまふから。
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