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随感

朝から朝日への回答を書いている。勉強時間を確保しようと悪戦苦闘している身としては時間の浪費で不快極まりない。
源氏は蓬生に入ったが、この所毎日2頁ペースだし、アメリカ論と日本の国体を巡る研究の読書時間も大きく削られている。
昨晩は音楽を聴こうと思ったら番狂わせで小津の『秋刀魚の味』を見た。まさに比類のない古典的名品だが、なぜそう感じさせるものなのかを少しきちんと書いてみたい。
植村氏『丸山眞男と今泉澄』は昨日本格的に読み始めたが、政論記者丸山という第一章で無数の異議申し立ての書込み。
植村氏は丸山を正確に批判出来ているが、基本的に、政論記者として丸山は、後世から見てではなく、同時代から見ても丸山の最も愚劣な部分であって、著者が誠実に守ろうとする方法「論理内在的批判」が生きないと私は思う。同時代、既に吉本隆明に長編批評で批判されて答えず、林健太郎始め多くの同時代人に批判されて答えず。「戦後の虚妄に賭ける」などと言ってしまえる人間は、どんなことでも言えてしまう。「虚妄」に賭けるとは尤もらしい美辞麗句だが、実際には人生は賭けないよという言い訳に過ぎまい。内在的批判をしても、どこまでも逃げるだけではないだろうか。
無論、丸山には江戸政治思想史から幕末、そして福澤の熟読など今日でも基礎的な意味で対決する必要のある研究がある。植村氏の理解の筆は深いので、むしろ政治学者丸山を論じてほしいと感じた。尤もこれは冒頭数十頁だけからの無責任な感想。第二章今泉論に入るのが楽しみだし、後半どう丸山と今泉をぶつけてゆくのか期待している。
今日は憂国忌。私は三島の命日をこう名付けて追悼するのに違和感があるが、今日は久しぶりに出席しようと思っている。知友の西法太郎氏が新刊の三島論『死の貌(かたち)』を出版され、会場販売もあるとの事だ。事実関係を多年精査した上で、三島と川端の関係などに赤裸々で新しい事実を描き出したと聞いている。西氏や宮崎正弘氏、富岡幸一郎氏などとも久しぶりにお会いしたい。
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