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【ティーレマンのシューマン交響曲全曲演奏会】

 ティーレマンのシューマン交響曲全曲演奏会が二日にわたってサントリーホールで行われた。1番から4番まで通し番号順。歴史的名演だったと言っていいだろう。最近の日本の聴衆は大人しくシューマンは地味なプログラムだが、大変な熱狂だった。1番は柔らかい大柄の線で描かれ、春と若さを兼ねた曲想からは大きすぎ老練な印象もあったが、2番、特に3,4楽章はティーレマンの沈潜と高揚の独壇場。しかも大きい。フィナーレの救済は筆舌に尽くせぬ高揚だった。二日目の3番〈ライン〉は空前の壮大な演奏でレコードの名盤を含めて生涯最高の演奏。4番、2楽章のロマンツェ、3楽章のスケルツォの中間部の優しさが余りにも美しく…一方、フィナーレの絶えず音楽が加速する進行があまりに強烈で、つかみきれなかった。音の奔流に呆然としながら、今日また聴きたいと切に思うが、東京公演はもうお仕舞い。ティーレマンの指揮は全く麻薬的だ。
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