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【日録】

昨日から風邪を引いて寝込んでゐるが、これから最も大切な会合があるので出かける。日本の存亡は日々厳しさを増すばかりだが、最大の問題は内側からの毀れと崩れと腐りだ。そこが分らないと……と言ふのも疲れ、生きる元気が余りない日々ながら、私は自分でできる事を考へてゐる。一番大事なのは民族の将来を信じて思想と文藝の仕事に専念する事だ。体当たりして一思ひに果ててしまひたい事だらけで、身内の皆さんからは現状でも充分自爆テロばかりしてゐるやうな危ふさが申し訳ないが、実際には静かな勉強時間は確実に増えてゐる。今日は三島命日のシンポジウムの為に久しぶりに『春の雪』を読んだ。まだ4分の1ほど残つてゐる。周到に書かれた世界観の小説、日本文藝の伝統の継承、散文詩とロマンの統合、新しい神話の試み、近代日本の肖像、そして冒頭から明確な意思を持つて書かれた長い遺書。三島は私には遠い作家であり続けたしこれからもさうだらうが、これは全く以て偉大な文学だ、素直にさう思ふ。ああ、さう言へばこれは新潮社刊(笑) 今回読んでゐるテクストは旧全集。石川淳、川端康成、中村光夫、武田泰淳が監修。私の知つてゐる、今でも毎日接してゐる新潮社はこちら。
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