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【ヤッホー】

今朝、ようやく音楽評論集の通しの推敲が終った。約600枚。明日最後の一篇をもう一度見直して出版社に送る。今月は多忙を極め、予定より半月遅れた。学術的にも耐えられるものにする為、12月は註を付す作業。12月は『豊饒の海』、和辻の『日本倫理思想史』との格闘もある。今日は名古屋で講演があるから昼には出なければならない。『暁の寺』を持参して新幹線で読む。言わずと知れた難物(笑)
先週土曜日はロシアプログラムで日本のピアニスト4人のコンサート。ロン=ティボー、クララ・ハスキルコンクールなどの優勝者ばかりだが、そういう事抜きに日本人のみで世界的にも第一級のピアニストの競演が聴けるのは凄い事になったものだ。10年前では無理でした。ラストのラフマニノフの二台のピアノの為の組曲2番、清水和音と藤田真央は圧巻。日曜日は憂国忌の講演の後、川崎でズービ ン・メータ指揮バイエルン放送響。シューベルトと《春の祭典》。20年来メータの指揮に感心した事は余りないが、今回は文句なしで素晴らしい。《春の祭典》の濃厚な、そして親密な歌、深々とした音楽の溢れ、そして強烈な打撃力。カラフルな色彩。病気のヤンソンスの代役だが、メータ自身も82歳、癌の闘病直後、椅子での指揮だ。ところが指揮には体が不自由になると進境著しくなるという不思議なジンクスがある。クレンペラーとカラヤンはその際たるものだろう。体がうんと悪くなった後一回りも二回りも凄くなった。小沢も一昨年痛々しいまでに衰弱した体力でウィーンフィルを指揮した《未完成》は黄泉の国の荒涼たる光に溢れた壮絶な演奏だった。
一昨日は歌舞伎座、千秋楽。隅田川続俤の法界坊。猿之助流儀のパフォーマンスと捧腹絶倒の喜劇。3時間があっという間。隼人と右近の美男美女ぶりも妖艶の極み。ようやく歌舞伎と能に通える生活に戻りつつある。いずれも演劇の二面性――世俗性と聖性――、総合藝術としての演劇の世界史的頂点の一つ。三島は生涯歌舞伎に通い続けてあの作品群を生み出した。白鳥、川端を始め近代日本文学に潜在する歌舞伎の影響は深い。
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