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【日録】

元旦は御節を食べた後は寝正月。御節は蒲鉾を除くと全て家内の手製。「黒豆にストレスを与えずに退色や型崩れをどう防ぐか」とか、栗金団の色目とか、御煮しめの丁寧な作り方を聞いてゐると、なるほどこれが「日本の思想」だと思ふのは無粋の極みか(笑)。言霊の幸ふ国がなぜ言挙げしない国であり続けたのか。言葉にしない所で最も微妙な勝負を全部付けてきたのが日本人だつた。言葉に長けた文明や国家は大抵極めて暴力的だ。言葉と暴力の問題はもつと考へ抜いて世界に発信した方がいい主題だらう。
今日は朝から月刊誌の執筆。読書は佐藤春夫『晶子曼荼羅』。このまま佐藤、谷崎と友人伝ひにいけば楽しいのだが、実はこの一冊を読み次第、脈絡もなく宮崎滔天に飛ぶんだな、これが。
音楽の聴き初めはマーラーの《復活》。マーラーは好きでないが、クレンペラー論の起筆をマーラーに置くから。アバドの最後の盤、ラトルBPO、バーンスタイン最後の盤を1楽章のみ聴いた。土台、ワグナーとマーラーといふ歴史的大指揮者兼作曲家の作品は、上手に演奏すればよく聞こえるようにできてゐて、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーのやうに指揮者を選ばない。それでどうクレンペラーを主人公に据ゑてマーラーから起論できるか。集中聴が始まる。
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